DXつらみ報告と生産性向上の取り組み

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もつ鍋

こんにちは、エンジニアの津崎です。

お鍋が恋しい季節がやってまいりました。 鍋料理は基本的に切って煮るだけなので、作る手間がかからなくて最高ですよね。 作る手間がかからないということはいいことです。 そういうわけで今回は、システムの作る手間を減らす、生産性向上についてのお話になります。 ちなみに僕は、もつ鍋が好きです。

M&Aクラウドでの生産性向上の取り組み

チームとしての生産性向上

M&Aクラウドのエンジニアチームでは、チームとしてタスクの消費スピードを上げることを目指しています。 タスクの消費スピードを上げる方法として、エンジニア採用とチームの生産性向上に取り組んでいます。 消費スピードは、タスクにストーリーポイントという作業の重さを数値化した値を割り当て、スプリントの内で消費したストーリーポイントを計測しています。

仕組みチームと技術チーム

生産性向上の試みは二つのチームに分かれて進めています。

一つ目は仕組みチームです。仕組みチームでは、開発の進め方やチーム分割といった仕事のやりかたを変更することで生産性向上を図っています。 これまでに、「プルリク400行ルール」や「タスクの一個流し方式」といった試みを行い、実際に効果が現れ始めています。

以下も、仕組みチームの取り組みの一つです。 tech.macloud.jp

二つ目は技術チームです。技術チームでは、新しい技術や試していない技術を導入したり、開発に関わる技術(リリーススクリプトやローカル開発環境など)の改善を行うことで生産性の向上を図っています。

技術チームネタ切れ問題

チーム発足当初は、今までに溜まっていた不満やアイデアなどから、いくつか生産性向上のための施策を提案することができました。 これまでに、コードレビュー自動化ツール「Sider」の導入や「CIでのテスト並列化」などを試してきました。 しかし、アイデアの多くは、対応コストとリターンが見合わず、エンジニア組織で掲げているレバレッジ指向に合わないために対応を見送られました。 次第に生産性向上のためのアイデア出しに苦しむようになりました。 そこで、実際に他のエンジニアにも開発上のストレスポイントを意見してもらうことで生産性向上のアイデア出しに活かす方法を試すことにしました。

DXつらみ報告

「DXつらみ報告」は、日々の業務の中で開発体験に関わるつらいところを都度書き込んでもらうための仕組みです。 DXはデジタルトランスフォーメーションじゃなくて開発体験(Developer eXperience)を意味しています。 DXつらみ報告はSlackワークフローで作ってます。フォームに「つらみ」を入力するとGoogleスプレッドシートに自動で追記されます。

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Slackワークフロー

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DXつらみ収集スプレッドシート

つらみ報告の具体例を挙げます。

  • frontのgit commit時にlintが重いので完了が遅い
  • フラグ(※フィーチャートグルのこと)を消すのがつらい。自動で消して欲しい。
  • spec テストが POST フィールドを見てくれていない。POSTでも response は見ている。POSTフィールドはミスっても気が付きにくい状態になっている。

生産性向上の技術チームはこれらの「つらみ」をみて、「費用対効果がよいもの」や「すぐ直せるもの」を見つけて改善に取り組んでいます。 まだ始めたばかりの施策ですが、これから成果が出るものと期待しております。

まとめ

M&Aクラウドではチーム一丸となって生産性向上に取り組んでいます。 気持ち良い開発体験でプロダクトを開発したいエンジニアの方、WANTED!

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