こんにちはみなさん
niisan-tokyoです
先日の3/1にドラッカーエクササイズという手法を用いてチームビルディング会を開催しました。
元々チームビルディングの需要は高まっていたのですが、EMとの 1 on 1 で話題になって、流れで、
「チームビルディングといえば、ドラッカーエクササイズっていうのがありますね」
「そうなんですね。niisan-tokyoやってみます?」
「え?いいんすか?」
「じゃあ、お願いしますね」
みたいな感じですすっと私が開催する運びで決まりました。
今回はそのエクササイズと、チームで実践してみた結果を紹介していきます。
背景
私の入社は2月だったのですが、前年の12月に組織改変があったようで、チームの成立もその時でまだまだ若いチームでした。
しかも、このチームには1月入社の方と私の2人の新顔がいるという状況でした。
そんなわけで、チームとしてはいくつか課題を抱えていたという状況です。
- 新規メンバーの性質がよくわからない
- 既存メンバーのことを、新規メンバーはよくわからない
- そもそもチーム結成も新しいので、お互いの働き方を探っている
こんな感じの状況だったので、チームビルディングを実施してみようという考えがメンバーの中に醸成されていきました。
そんな中、前職でもドラッカーエクササイズをやっているチームがあったので、うちでもやってみようよっていう流れになったわけです。
ドラッカーエクササイズ
前置きはこの辺にして、早速ドラッカーエクササイズの紹介とその目的を見ていきましょう。
私の解釈が入ってしまっているので、もし本物を参照したい場合は、以下のリンクから原典に飛んでください。
The Drucker Exercise | The Agile Warrior
ドラッカーエクササイズとは、アジャイルサムライの筆者が提唱したチームビルディング手法で、以下のような質問に答えてチームメンバーに自分のことを知ってもらい、お互いの特性やロールを認識し、チームとしての成果を最大化することを目的とするものです。
- 自分の強みは何か
- 原典では「世界レベルのもの」とか「誰よりもイケてる」ものとして書いてねとある
- 自分はどのように成果を出すか
- 仕事のやり方、環境など
- 「これはやめて」みたいなパフォーマンスを低下させるようなものも含む
- 自分は何に価値を置いているか
- 自分はどのような貢献を期待されるか
エクササイズの実践
それではエクササイズをどのように実践したかを述べていきましょう。
エクササイズの内容自体は簡単なので、これをMTGで決められた時間で終わらせるように設計してみました。
また、今回はmiroで実施しました。
どのようにしてこの結果が出てきたかを見ていきましょう。
タイムボックス
全体の時間を1時間で設定し、各エクササイズとその表明に各々タイムボックスを設定しました。
具体的にはチーム人数6人で、以下のような段取りを組みました。
- ドラッカーエクササイズ
- 説明: 5min
- 自分の強みを書き出す: 1min(説明)+3min
- 自分の仕事の流儀を書き出す: 1min(説明)+3min
- 自分の価値観を書き出す: 1min(説明)+3min
- 自分に何を期待して欲しいかを書き出す: 1min(説明)+3min
- 結果の表明・共有・コメント
- エクササイズの結果を見ながら、各メンバーが自己紹介: 4min
- 自己紹介を聞きながら他のメンバーがコメントを書き出し: 4min(上と同時)
- 振り返り: 5min
まず全体の説明を少ししてから、前半で各エクササイズごとに説明を入れつつ書き出しをします。
後半は各メンバーからエクササイズの結果をもとに自己紹介をしつつ、その話を聞きながらエクササイズの結果を見つつ、他のメンバーがコメントを書き出していきます。
最後に振り返りをして、全部で50分くらいです。
各々の実時間としてはほぼ1時間ぴったりと言ったところです。
次に、各エクササイズの中を詳しく見ていきましょう。
エクササイズ
各エクササイズに対し、まず説明と簡単な例を挙げた上で、それぞれがmiroの付箋に書き出しました。
それぞれどのように問いかけ、どのような結果が出たかを簡単に見ていきます。
自分の強みを出す
以下のような質問に対して、原典に倣い、少々大袈裟に書き出してもらいました。
「自分が世界に通づる、もしくは誰よりもできると思うことを3つ捻り出してみよう (自分の強みを表現してみよう)」
説明の時に例を出しますが、
- 優れた聞き手
- 混沌に秩序をもたらす
- 自然な外交官
のような感じで、パワーを感じるものを例示しました。
結果としては
- 向上心
- コミュニケーション
- 手作業を面倒くさいと感じる気持ち
などが上がってきました。
これだけでもかなり個性が出ますね。
自分の仕事の流儀
これは各メンバーが最もパフォーマンスを発揮するためにどうするのかを書き出すものですが、以下のように問いかけました。
「あなたはどんなふうに仕事をするのが好きですか?」
これも初めの説明で例を出すのですが、
- リストを作りたい
- ミニマリストだよ
- マイクロマネージメントされるのは嫌だ
- 早起き or 朝型
こんな感じです。
パフォーマンスを上げるための手順ややり方とともに、パフォーマンスを下げる要因についても挙げてもらっています。
結果としては以下のようになりました。
- 持続可能なペースで
- 大雑把に作ってから細かいの詰める
- 人を巻き込む
- 自由な時間に仕事できるのがいい
一月一緒に仕事してきたのですが、「確かに」と思えるところもあり、納得感が出ました。
自分の価値観
価値観というのが結構難しく、スクラムマスターをしている知り合いから事前にアドバイスを聞いていました。
より書き出しやすくするために以下のような表現で問いかけを作りました。
「あなたの好きな言葉・単語・ことわざ・価値観をあげてみてください」
例としては以下のものを挙げました
- 質の高い仕事
- 他者への敬意
- 信頼される
- 改善し続ける
これに対し、メンバーが挙げくれたのが以下のようなものです。
- 多元論
- 将来への投資
- とりあえず寝る
- Money Power Respect
- 一日半歩
- Whyからはじめよ
なかなか個性的なものが揃ったように思います。
自分に何を期待して欲しいか
これはそのままですね。ここまで強み・仕事の流儀・価値観を出してきたので、これらを参考にして書くこともできます。
問いかけは以下のようにしました。
「あなたはどうのようにチームに貢献しますか?あるいは、チームはあなたに何を期待できますか?」
例示したのは以下のようなものです。
- 素晴らしいユーザー体験
- 必要な時に必要な分だけ分析を行う
- 現実的な計画
これに対して出てきた結果はこんな感じです
- リーン思考
- 決定打に欠くことを決める
- センス
これに関してはかなりばらけたように思います。
チームメンバー各々が多様な方向から貢献していけることがわかります。
自己紹介とコメント
エクササイズが終わったら、その結果を参照しながら各メンバーごとに自己紹介をしてもらいます。
発表者以外のメンバーは、発表者の自己紹介を聞きつつ、エクササイズの出力を見ながらコメントを書き出します。
自己紹介に関しては、エクササイズ結果があるため、その内容を使いながら、各メンバー結構スムーズにできていたように思います。
また、コメントは各メンバーごとに一人一つずつくらいかと思っていたのですが、2つ3つ出てきたりして、用意した領域が足りなくなりました。
もしドラッカーエクササイズをこのやり方を参考にして実践する方がいれば、コメントの領域は大きめに取ったほうがいいです。
コメントの付け方にも個性があって、キャッチコピーみたいな感じでコメントを残す方もいました。
とりあえず私にこのキャッチコピーをつけた方には「キャッチコピー大臣」の称号を与えましょう。
ふりかえり
こういう会に関しては、基本的にふりかえりをするのが私の流儀です。
今回はFun-Done-Learnを使ってふりかえりを行いました。
価値観に関してはなかなか学びが深かった印象です。
カメレオン??なんだったかな...
振り返りとまとめ
こんな感じで、ドラッカーエクササイズを使ってチームビルディングをやってみました。
私も知識では知っていましたが、いざ実践となるとうまくできるか不安でした。
やってみれば、メンバーはみんな協力してくれましたし、楽しんでくれたようで開催した意義は十分出せたかなと思います。
改善するとしたら、以下の点は考えてもいいかなと思います。
- 各メンバーのキャッチコピーを作るのは面白そう(時間があれば)
- 書き出しスペースはあと1.5倍くらい広くするといい(コメントと価値観の部分がはみ出しました)
というわけで、今回はこんなところです。
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niisan-tokyoから紹介してくれよって方は、私のtwitterにDM送ってもらってもオッケーです。
それではまた